写真と文章でわかる ヨガの戦士のポーズ1のやり方
「戦士のポーズ1」はヨガのアーサナの中でも代表的なもので、広告や雑誌などで見かける機会も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな頻出ポーズである戦士のポーズについて、その効果とやり方について写真と文章で解説していきます。
ヨガを始めたばかりの人も、長年続けている人も新しい発見のある内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
戦士のポーズ1の効果
戦士のポーズ1(ヴィラバトラーサナ1)は、下半身を力強く使うポーズです。
また、意外と上半身の筋肉も使うので、全身のケアができる万能ポーズです。
このポーズで得られる具体的な効果について紹介していきます。
筋肉強化と姿勢改善
戦士のポーズ1は脚や臀部、背中の筋肉を強化するのに効果的です。
前足を曲げて重心を前に移動させることで、太ももやふくらはぎの筋肉が活性化されます。
また、後足をしっかりと伸ばすことで、臀部やハムストリングスの筋肉も鍛えられます。さらに、上体を安定させる必要があるので背中の筋肉が強化され、姿勢を改善します。胸を開くので巻き肩の改善にも効果が期待できるでしょう。
股関節の柔軟性アップ
股関節を大きく開くポーズなので、股関節の柔軟性が向上し、腰や背中の筋肉が伸ばされます。
日常生活での動作がスムーズになり、腰痛のやケガの予防にも効果的です。
集中力のアップ
戦士のポーズ1は、身体のバランスを取る力を養い、集中力を高める効果が期待できます。
このポーズでは、前後の足でバランスよく体重を支え、上体をしっかりと保持します。
意識をバランスに集中させることで、集中力を向上させます。
前向きな気持ちになる
戦士のポーズ1は、心を安定させ、自信を高める効果もあります。
力強よく体を動かすことで、交感神経が優位になり動きを通して精神的な強さを感じることができます。
また、胸を開いて呼吸を深くすることで、心身のリラクゼーションが促進され、ストレスの軽減にも効果的です。
戦士のポーズの1効果まとめ
- 背中、お尻、太もも、ハムストリングスなど下半身の筋肉の強化
- 股関節の柔軟性向上
- 身体の軸を整えバランス向上
- 交感神経を優位にして、気持ちを前向きにする
戦士のポーズ1のポイント
戦士のポーズ1を効果的に行うためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。以下に、戦士のポーズ1を行う際の重要なポイントを紹介します。
これらの点を意識しながら、体を動かしてみましょう。
戦士のポーズ1を綺麗にするためのポイント
- 前足の角度は90°で足首の真上に膝がくる
- 後ろ足の母指球、小指球、踵で地面を捉える
- 呼吸を止めない
- 重心を背骨の真下に
- 肩と耳を遠ざける
戦士のポーズ1のやり方
- スタートポジション:マットの中央に立ち、足を腰幅に開いてリラックスします。両手は腰に置き、背筋を伸ばして姿勢を整えます。今回はこのポーズからスタートしますが、太陽礼拝から入ることもあります。
- 足を広げる:右足を前に大きく一歩踏み出し、左足を後方に引きます。前足のつま先は前方を向け、後足のつま先はやや外側に向けます。前足のつま先とかかと、後ろ足のかかとが一直線になるように。また、左右の幅を広げると易しくなるので習熟度に合わせて選択しましょう。
- 膝を曲げる:右膝を踏み込み膝を90度に曲げます。左足はしっかりと伸ばし、後足のかかとが床から離れないように。この時、おへそは正面に向けたまま、前足の膝がつま先よりも前に出ないように注意しましょう。
- 上体を反らせる:息を吸いながら、両腕を頭上にまっすぐ伸ばします。肩をリラックスさせ、腕を自然に伸ばします。胸を開いて背筋を伸ばし、指先は天井伸ばしながらも、肩を下げるような意識で首を長く保ちます。
- ポーズを維持する:このポーズを維持しながら、ゆっくりと深い呼吸を行います。息を吸いながら胸を開き、息を吐きながら身体の緊張を和らげます。5回ほど深呼吸を行ったら、ゆっくりとポーズを解きます。
- 反対側も行う:反対側も同様に行います。両側を均等に行うことで、バランスの取れたエクササイズができます。
戦士のポーズ1とハイランジの違い
戦士のポーズ1とよく似たポーズに「ハイランジ」があります。
一見同じように見えますが、下半身をよく見ると以下の点に違いがあります。
戦士のポーズ1 | ハイランジ |
踵を地面につける | つま先を立て、踵を浮かせる |
戦士のポーズでは、後ろ脚を床につけて行います。一方のハイランジはつま先を立てて、踵を地面から浮かせます。
どちらのポーズも骨盤の向きは顔と同じ正面に向けておくため、戦士のポーズの方が、より腰のひねりが強くなります。
丁寧に行うと、難易度の高いポーズなので継続的に取り組むことが大切です。
また、もう一つの似たポーズである戦士のポーズ2に関してはこちらの記事で詳しく扱っています。
戦士のポーズ1の注意点
戦士のポーズ1を行う際の、注意点について解説します。
無理をしない
戦士のポーズ1は見た目以上に難しいポーズです。そのため、無理をしないことが大切です。
特に初心者の内は、膝や腰に負担をかけないように注意しましょう。難しければハイランジに慣れてから行っても大丈夫です。
痛みや不快感を感じた場合は、ポーズを解いて深呼吸してみましょう。
前足の膝を出しすぎない
前方に踏み込みすぎると、膝の角度が90°を超え負担が大きくなります。
故障やけがの原因になるので、膝の位置は足首の真上を意識して踏み込みます。
呼吸を忘れない
呼吸を忘れずに行うことが重要です。戦士のポーズ1では、胸を大きく開いて深い呼吸を続けることでリラックス効果が高まります。息を吸いながら胸を開き、息を吐きながら肩と耳を遠ざけるようにして身体の緊張を和らげましょう。
戦士のポーズ1は、全身の筋力強化や柔軟性向上、バランス感覚の向上に非常に効果的なポーズです。
正しいフォームと注意点を守りながら、無理なく取り組むことで、その効果を最大限に引き出すことができます。
ぜひ、自分のペースで戦士のポーズ1に挑戦してみてください。